ファーの選び方と注意
ファーブーツカバーの作り方は簡単です。ちょっと縫い物をしたことがある人なら、誰でも簡単に作れますし、いろいろなファーで作っておけば、秋冬のおしゃれのバラエティーがかなり増えると思います。
作り方が簡単な一方でポイントになるのは、やはりファーの選び方でしょう。けっして安いものではありませんから、ここはしっかり選びたいものです。
良い品質の毛皮の見分け方としては、まず色がキレイで光沢(艶)があることで、毛にはしっとりした柔らかさがあれば理想的です。毛並みの揃いは逆さに振ってみれば確認しやすく、手触りがよくて、毛に弾力のあるものを選びましょう。
素材のひとつであるラビットは染色が容易であり値段も手頃なので、最初に挑戦するのにはお勧めなのですが、注意点もあります。それはラビットの毛は一部分が細くなっていて、更に毛の表面の摩擦が大きいので、折れたり切れたりしやすくなっています。
刺し毛を抜いたり、毛の先を刈りとる加工を施してビロード状の薄い軽い素材にすることもありますが、その特性を知った上で、長い毛並みを楽しむのでもOKです。
また、白系のファーの場合には日光や蛍光灯などの光線による自然劣化が起こりやすいので、これも注意点としておいてください。毛のたんぱく質は、紫外線を長時間受けると、化学変化で「黄ばみ」が出やすく、白系はそれが目立つからです。